秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

「社長はもう一日大事を取って休んでいただくことになった。スケジュールは大幅に変更になる。聡さんの変更と合わせて、明日、もう一度確認を取りなおしてくれ」

「わかりました」

「今日は、帰るか」


ひと段落ついたところで、彼はやっとそう言った。
もう二十二時近い。


ふたりで会社を出ると、空には無数の星。
空気が澄んでいるのか、いつもより輝きが増して見える。


「今日は車だ。乗れ」

「いえ、お疲れですから、私のことは気にせず帰ってください」


彼の家の方が会社から近い。


「疲れてるから、一緒にいろと言ってるんだ」

「えっ?」


彼はそう言うと私の手を握り、歩き始めた。

この時間になれば人通りもまばら。
でも、会社の人に見られないとは限らないのに……。

大胆な彼の行為にドギマギしてしまう。
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