秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
「よろしければ」
「あぁ、ありがとう」
私からコーヒーを受け取った彼は、ひと口喉に送り、私をじっと見つめる。
「あの……聡さんは褒めてくださいましたが、うまく、できませんでした。すみません」
正直に今日の不出来を報告して深く頭を下げる。
「広瀬は手を抜いたのか?」
「いえ、そんなことは決して」
「それなら、いい」
彼はそう言うと、もう一度コーヒーを口にして、カップをデスクに置いた。
それから彼は仕事を始めた。
その横で彼から指示をもらい、パソコンに入力していくだけの私。
力がない今は、彼の指示に従うことしかできないけれど、とにかく目の前にある仕事を必死にこなすしかない。