秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
「宇宙の不思議だって。行ってみようか」
特別展に私を誘う彼は目が輝いている。
まるで少年時代に戻ったかのような彼の姿が意外で、胸がキュンと締め付けられる。
今まで彼の一面しか知らなかったことをもったいなく感じた。
照明が落とされたフロアには、天井いっぱいに星が映し出されていた。
「俺、子供の頃、こういうところ好きだったんだ」
「そうなんですか」
彼がリラックスした顔をしていると、私も心が穏やかになる。
「宇宙飛行士になろうとか、科学者だとか……妄想し放題だったな」
そう言われるとそうかもしれない。
私も小さな頃はたくさん夢があった。
「それなのにどうして秘書に?」
宇宙飛行士も科学者も相当努力が必要だけど、彼がその気になれば夢は叶うんじゃないかと思える。