秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

私が余計なことを聞いたから、付き合ってるって、バレちゃった?

でも、取締役就任前から伊吹さんと付き合いがあるという聡さんが『大丈夫』と言ってくれたから、なんとなくホッとした。


聡さんのお言葉に甘えて、その日はそれからすぐに帰宅した。

ひとり分の夕食を作る気にもなれない。
夕飯はいらないと言われた訳ではないけれど、今頃梶さんと一緒なのだから、いらないだろう。


ソファでひとりでボーっと膝を抱えていると、チャイムが鳴り驚いてしまった。

伊吹さん?

慌ててドアホンで確認すると、見たことがない女性が映っている。


「はい」


部屋を間違えているのかもしれないと思いドアホンに出ると、どうやら酔っている様子の彼女は「伊吹」とたしかに口にした。


誰、なの?
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