秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

「今日は泊まる」

「え!」


熱が上がってきて頭がクラクラしてきたのに、彼の言葉が追い打ちをかける。


「でも、ドライヤーで乾かせばなんとかなりますよ」


そう慌てて言ったものの……。


「お前が心配で帰れない」


彼の思いがけないひと言に、胸がドクンと音を立てた。

怖い上司としか見ていなかったけど、こんなことを言う人なんだ。
そんなことを考えると、なんだか心まで温まってくる。

だけど……。


「あぁぁっ」


私はすぐに泣かされることになる。

聡さんの言った通り、高畑さんのマッサージはツボに入る。
布団をめくり、私の足の裏を揉みはじめた彼は、「ここだ」と言い放ち容赦なくグリグリと。


「い、痛いっ」


思わず足をひっこめようとしたけれど、がっちり握られ許してもらえない。
< 46 / 370 >

この作品をシェア

pagetop