秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
「ここは気管支のツボだ。風邪の引きはじめに効く」
もう引きはじめ、ではないような気もするけど……。
次は親指を持ってグリグリと回し始めた。
これは気持ちいい、かも。
「これは疲労回復に効く」
だけど、再び別の場所をグリグリ押し始めると、悶え苦しむしかなくなった。
聡さんのあのときの声が、理解できる。
「あーっ」
声を抑えようとしても無理。
うっすら涙も出てきてしまった。
「相当体が弱ってる。今日だけではほぐせそうにない」
そう言う彼は、やっと手を離してくれた。
だけど、足がさっきよりポカポカしてきた。
やっと終わったと思ったのも束の間、今度は私の腕を手に取った。
「次は発熱のときに効くツボだ」
そう言って彼は肘の内側の一点をおもいきり押した。