秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

それからその仕事に取りかかると、彼はあっという間に終わらせ、私のパソコンを覗き込む。


「あぁっ、すみません。遅くて……」


同じ作業をしているのに、この差。
早く一人前になりたいと思っていたけれど、これでは遠そうだ。


「気にするな。お前はまだ秘書の秘書だから」

「秘書の、秘書?」

「そう、俺の秘書」


そう言われるとそうかもしれない。
とても社長や聡さんの秘書ですとは言えない。


「でも心配するな。きっちり一人前にしてやる」


月曜からまたしごかれそうだ。


それから彼はコーヒーを淹れてくれた。

彼は、一度任せてくれた仕事は、余程困らない限り最後までやらせてくれる。
だから私も期待に応えようと頑張るし、あとでダメ出しを食らおうとも、自分の力でやることでかなりのスキルが積める。
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