螺旋の女
第1章‐厄介な賭け引き
  だけど突き詰めてみれば愚かな事に俺もかつては、紛れもなく一時あいつに惹かれあいつと体を重ね合い愛を共有していた。


  つまり短い間ではあったけれど確実に俺は、あいつに興味を持ち、あいつの若い体に溺れあいつを抱き一時期ではあったけれど、性欲を満していた。


  だから俺はあいつを路頭に迷わすような非情な事だけはしたくなかった。


  ちなみに俺は慎重且(か)つ念入りにあいつの身辺に張り付き、じっくりとあいつが俺からスムーズに鞍替(くら)替え出来そうな相手を、物色していった。
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