螺旋の女
  そんな時俺はあいつのバイト先で丁度良さ気なターゲットを見つけた。


  そいつは既婚者で妻と喧嘩中の奴だった。だからまあ、言わばそれは俺にとっては好都合な事で、俺はこのどさくさに紛れて一気にあいつをそいつに、託してしまおうと考えた。


  とにかく俺は元カノにそいつにいち早く近づき、そいつと仲良くなれと指示した。


  あいつはこの俺には自分に対して愛情がなくなっている事を良く理解していたから、あいつはあいつなりにそいつにアプローチをかけ、自分に気を向けさせる事に必死になった。
< 3 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop