笹に願いを
あなたと別れることは、とても悲しい。でも、死ぬ側より残される側の方が、もっともっと悲しいはず。両親が亡くなったとき経験したから・・・。
でもね、その深い悲しみは、時間の経過とともに浅くなっていくよ。悲しみの涙を流す回数も、少なくなっていく。そのことに罪悪感を抱かないでね。生きている限り、それは当たり前のことなんだから。
あなたが生きている限り、私はあなたの心に生きている。あなたと一緒に。』

・・・ああ。ホントそうだよな、織江。
おまえと肉体的には離れ離れになったが、おまえはまだ俺の心に生きてるよ。
だから俺は、生きてる実感が湧くんだ。
俺ら、共存してるからさ。
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