オトナの恋は強引です!
「話がある。」と言ったきり、ドラゴン黙ったまま歩き続けて、
マンションに戻ってエレベーターに乗り、PH(ペントハウス)の文字を押す。
ドラゴンの家は初めてだ。私はおとなしく手を引かれる。
まあ、私の部屋はダンボールが重ねられて
引っ越すことがわかってしまうから、良いことにしよう。
エレベーターのドアが開くと、広い空間の後ろに玄関がある。
大きな両開きのドアを開けると、
「おかえりなさいませ。」とこれはお手伝いさん?
「矢部さん、帰っていいよ。後は1人で出来る。」
と50代くらいの女性にいって、靴を脱いで中に入った。

リビングと思われる広い贅沢な空間を通り抜け、奥にどんどん進む。
「俺の部屋。」
と突き当たりのドアを開けると、2方向に大きな窓がある。
窓の外は目の前は海と江ノ島が見える夜景だ。
綺麗だ。と立ち止まると、急に抱き上げられ、ベットに押し倒された。
「何する…」と言葉の途中で、唇を塞がれる。
深くて熱いキスだ。
つい、うっとりしそうになるけど、身動きすると、
「文句は後で聞く。」と服を脱がせていく。
私は急に気づいて、
「このベット、いやあ!」と大声が出る。
ドラゴンは驚いた顔で手を止める。
「ソファーならいいのか?!」と機嫌の悪い声で私の顔を見る。
「他の人と、寝たところは嫌…。」と唇を噛む。

「俺はそんなデリカシーのない男じゃない。
このベットに押し倒してるのはサクラだけだ。」と言って、
深くくちづけしてくる。

私は再び、くちづけを受けながら
オンナを変えるたび、ベットを買い換えるのだろうか?
ぼんやりした頭で考える。

私はすっかり服を脱がされ、ドラゴンの腕の中で、
我慢できずに、甘い声をあげる。
「俺が嫌?」と私を切ない目で見つめているような気がする。
私が首を横に振ると、深く繋げてきた。
私は目を閉じ、ドラゴンに身をまかせる。
また、抱かれてしまった。
2回目だ。
今度は私が望んだわけではない。
ドラゴンにとって
1度寝たオンナは、何度寝ても同じなの?
私は、こんな関係は望んでない。
私はいつまで、ドラゴンから逃れられないのだろう。

激しく抱かれても、もう、痛みはない。
深い快楽がやって来るだけだ。
早く逃げ出さないと、
私にとって身体だけの関係は
立ち直れないほど、傷つくだけだ。
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