【完】素直じゃないね。


だけど気づけば、悠月はなにかを企んでいるような悪魔の顔になっていて。


「でもま、お仕置きしねぇとな。
俺のキス拒否ったんだから」


「うっ……」


「今度こそ、キス、しろよ」


「うえっ!?」


また、それとこれは話が別っていうか!


わかりやすく慌てるあたしに、じろりと冷めた視線を向ける悠月。


「なに色気ねぇ声出してんだよ。
俺はどんだけお預けくらわなきゃいけねぇの?
それともなに、つかさは俺のこと好きじゃないんだ?」


「ずるい……っ。
そんなわけないのわかって言うんだからっ……」


あたしの言葉に、悠月が満足そうに笑う。


そして。

「まだ俺が怖いなら、」

と、あたしの手を、ふわっと優しく両手で包み込むように握った。


「ん。こうしてれば、怖くねぇだろ」

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