【完】素直じゃないね。


そんなあたしを見てニヤニヤと意地悪く笑っていたかと思うと、やがて悠月はその笑みを消して「でも、」と怒ったような表情を作った。


「それもこれも全部、お前が可愛いすぎるのが悪い。
ほんと、俺のこと振り回せるのは、つかさぐらいだから」


「え?」


「わかってる?
俺がお前と付き合えて、どんだけ浮かれてんのか」


その強い瞳に心をぐっと掴まれるようで。


あぁ、やっぱり悠月はずるい。


こうしてまっすぐに言われたら、怒りなんて一瞬でどこかに吹き飛んじゃうんだから。

< 406 / 409 >

この作品をシェア

pagetop