続、まだ恋は始まらない
水口修也



資料室の女を特定する為に、色んなフロアに顔を出すようになった。

お陰で、女共が寄ってくるようになって、はっきり言ってウザい。

今も化粧で塗り固めた顔に、きつい香水の香りを振りまいた女が擦り寄ってくる。

あの日以来、女の香水の匂いが苦手になった。

前は、全く気にならなかったのに。

今まで、自分の部署以外は後輩に行かせてたのに、今は自分で回るようになったから、忙しくなった。

何か、いい事が無いのに、何で探してるんだ。

イラつきながらフロア内の女を見て回るが、資料室の女は居ない。

どのフロアも見た筈なのに・・・。
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