続、まだ恋は始まらない
一階のロビーに来た時、目の前のソファーに水口修也を見つけてしまった。

受付嬢も帰って静まり返ったロビーは、照明もかなり落とされて薄暗かったが、スマホの照り返しでその丹精な顔立ちが際立って見えた。

あぁ、目の保養には本当にいいんだけどね。

そんな事を考えながらソファーから一番遠く(受付横)をこっそりと歩いていた時、水口修也がこちらに気付いた。

「!?」

水口修也がこちらを見る前に視線を外し、先ほどより歩幅を上げ、ついでに回転数も上げてロビーを通り抜ける。

まるで水口修也に気付かなかったように。
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