結婚相手の条件


いつものように定食屋で
夕食を済ませ、糠漬けを食べる
今日はいつもより遅い時間だったため
比較的空いていた

おじさんとたわいもない話をし
1時間ゆっくりしたあと
スッキリした気持ちでアパートへ帰った



明日は洗濯してから、マッサージ…
マッサージの予約入れようかと
スマホを操作しながら歩いていると


「葵」


自然に足が止まる
懐かしいほど昔ではないが
毎日聞いていた声だ
忘れるわけない

その人を私の瞳は捉えた
久しぶりに見た彼は
私が知っている彼

会社指定の作業ウェア
中はワイシャツにネクタイにスラックス



『秀人…』


数ヶ月前まで同棲していた元彼、秀人
大手飲料メーカーで営業配達をしている
私達が出会ったのも
私の会社にある自動販売機に補充をしに来ていたのがキッカケだ


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