結婚相手の条件
『おじさん、さっき糠漬け出していた男の人って常連さん?』
男性が店から出たのを確認し
おじさんに聞いてみた
「んー?あぁ、池上君かい?そうだね、殆ど毎日来てるかな?独り身だって言っていたよ?なんだい?惚れたかい?」
惚れたかい?とニヤニヤしているおじさんに、ないない、とハッキリ伝え
「見たことあるんだよね」と
池上という名前の知り合いがいたか
頭の中で探るが全く思い出せない
似た人でもいたかな?と
それ以上考えるのをやめた
ご馳走様、とお題を置き店を出た
後は帰るだけ、とけど足を向けたのは
アパートと反対側
次の連休に一人旅にでも行こうかと
旅行雑誌を買いに行こうと
本屋へと向かった
女一人旅
寂しいっていう友達もいるが
全く寂しくない
逆に快適過ぎてハマってしまったくらいだ