結婚相手の条件



そんな計画を立てていた私
休みの前の日の金曜日
面倒だと思いながら
会社全体の懇親会

すっかり忘れていた私は
嫌々出席していた
明日の朝8時には新幹線に乗らないとダメだからと、お酒は控えたい…が、



「せんぱーい、飲んでくださいよー」


いつも失敗する度に
落ち込み涙目になる後輩スミレ
初めて見たが…酒癖が悪い
絡み酒になっている

他の人に迷惑かけられない
腕を取られ、コップに注がれたビール
酔わないだろうと
潰してしまえと
私はコップに口をつけた

安易な考えだ
スミレが底なしだったとは
全く知らなかったのだ



ビールに焼酎、
二次会へ行こうと強制的に参加させられ
またビールにウィスキーと
どれだけ呑んだのか
何軒行ったのかすら覚えていない


そして、どうやって帰ってきたのかさえ
私は全く覚えていなかった


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