専務に仕事をさせるには

57階建ての高層マンション

1階の玄関エントランスは天井が高く、柱には彫刻が施され見上げれば天使が微笑み返してくれる。

まるで宮殿の様な豪華な作り。

宅配やクリーニング、その他、急を要する大抵の事はコンシェルジュが対応してくれ、地下の駐車場は警備室の防犯カメラで監視され定期的に警備員が巡回をする。両共24時間体制だと言う。

2階には住居者専用のプールやジムが有り、3階にはエステやネイルサロンなどが入るらしい。

これらの施設は小さなお子さんが居ても利用出来るように託児所が有り保育士と看護師が見てくれると言う。


「すごーい、流石億ションですね? ホント住む世界が違い過ぎます」


「そうですね、僕も仕事では内覧できますが、住むなんて一生無理ですよ。 まぁ間違って契約出来たとしても即日夜逃げですよ!」


鈴石さんは笑って言う。


「それでは住居スペースをご案内します。えーと、ご希望の間取りは4LDKもしくは5LDKと言う事ですが?」


「はい、少し広めの部屋を見せて頂きたいのですが 仕事関係のお客様をお招きすることも有ると思いますので」


「それでしたら、ペントハウスはどうですか? ペントハウスは2件となってるんですが利用するエレベーターは違いますので、通路やエレベーター内で顔を合わせることも有りませんし、プライバシーのてんでも良いかと」


「ペントハウスですか? いいなぁ 景色も良いんでしょうね?」


「それは勿論、ご覧になりますか?」


「良いんですか!?」


「勿論! 僕もお客様が居ないと入る事は出来ないので」


鈴石さんは微笑んで参りましょうとエレベーターのボタン横にカードキーを差し込む。





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