専務に仕事をさせるには
それでも食い下がって来る光永さんに時間がないからと嘘をついて電話を切った。
嘘をついたことに罪悪感はあるが仕方ないよね?
あ~お腹すいた。
スマホで時間を確認し、近くのマックに入った。
久しぶりに食べる朝マック、学生の時以来だろうか。
カウンターでホットコーヒーとバーガー、そしてハッシュポテトのセットを頼む。
ハッシュポテトが大好きな私はセットの他にもう1つ注文する。
以前のモデルの仕事ならスタイルを気にしてこんな事は出来なかったし、カロリーの高いバーガーのセットなど食べなかった。
トレーに乗った2つのハッシュポテトを見て頬が緩む。
客席を見渡し窓際のカウンター席に座る。
先ずは、と、ハッシュポテトをひとくち。
揚げたてで美味しい。
幸せ気分に浸っているとテーブルに置いたスマホがバイブする。
ん? 誰だ?
スマホをタップするとSメール、光永さんだった。
【ランチなら時間を取って頂けますか?】
幸せ気分から一転、気持ちが沈み溜息が出る。
なんで、そんなに私に構うのよ?
光永さんなら他に誘える人がいるでしょう?
はぁ… 大きな溜息を付き、当たり障りのない返事を返す。
【お昼は仕事の状況で入る時間が異なりますので、お約束できません】
今度は嘘はついていない。
私は秘書だから、専務の仕事の都合でその日の私の予定も変わる。
すると直に返事が帰って来た。
【いつでも結構です。あなたの予定に合わせますので、連絡を下さい】
再び大きな溜息が溢れる。