専務に仕事をさせるには
光永さんには、もう返事は返さなかった。
冷めてしまった私のハッシュポテト。
もぅ!光永さんのせいだ!
スマホを睨んだところで仕方ないが、どうしてそんなに私に構うの!?
冷めてしまったハッシュポテトを食べ、バガーを囓りながら渉にマックに居るから迎えに来てとLINEする。
直ぐに既読になり、渉からは了解と返事が来る。
直ぐに既読って待っていたのかな?
暇人だな?って私が約束していたんだ!
あぁ… もう一人面倒くさい奴がいた。
渉の返事と同じくして専務からも送られてきた。
そりゃー大阪までひとりで暇でしょうよ?
だからって…
専務が車内でのつまらなさそうな自分の顔写真をいくつも送って来たのだ。
私にどうしろと言うのだ?
なんの反応もしない私に、専務は今度は変顔を送って来た。
プっ何この顔? マジウケる。アハハハ
33歳のいい大人が何やってるの? バカ。
呆れて何も返さずにいると、リンリンも写真を送れと言って来た。
送るかっ!?
笑っている私の背後に人の気配。 そして…
「何笑ってるんだよ?」
と、スマホを覗きこまれる。
「お前のところの専務さんはアホなのか?」
と冷たい言葉が放たれる。
まぁある意味アホだね?
飴と鞭を上手に扱わないと仕事してくれないからね?
そろそろ行くかとマックを出て駅へと向かう。
「なんで車じゃないのよ!?」
「馬鹿だな? 休みの日に街の中を駐車場探すの大変だろ? それに駅からの道を確認するには歩くのが一番だろ?」
確かに…
今日はマンションを見に行くのに付き合って欲しいと、昨日渉に頼んでおいたのだ。
目的のマンションに着くと渉は凄いなーと空を見上げる様にマンションを見上げた。
マンションの玄関前では不動産の人が待っていてくれて案内をしてくれる。