専務に仕事をさせるには

一通り見せて貰った後、次の物件へと回った。


「なぁ?何件回るんだよ?」

私達は既に3件、見て回っていた。

疲れたとしゃがみ込んでしまった渉。

お前は子供か!?


「今度ので最後だよ?」


「疲れた!ちょっと休もうぜ?」


渉はしゃがみ込んでいたかと思うと立ち上がりあたりをキョロキョロと見渡している。


もぅさっきお腹すいたって言ってお昼食べたのに、また休憩?

約束の時間には少し早いから良いけど?

仕方ないなぁと返事する前に渉は居なくなっていた。

どこに行ったのかと当たりを見渡せば通りの反対のカフェの前でこっちこっちと手を振っていた。

あのヤロー早すぎだろ!?


お店はは南国をイメージしたちょっとオシャレなカフェ。

パンケーキがオススメらしい。


へぇーこんなお店合ったんだ?


席につくと直ぐに可愛い女の子が注文を取りに来てくれた。

私はメニューを見ずにアイスコーヒーを注文する。


「俺はアイスコーヒーと、パンケーキのトロピカルフルーツ。クリームはダブルで!」と、注文する渉。


おい!と思わず突っ込みを入れる。


「良いだろ? このくらい奢れよ?」


「奢るのはいいけど、あんたさっき食べたばかりじゃん! ラーメン、チャーハンに特大ギョーザを2人前!」

高級マンションを見て回るのにニンニク臭をさせてるのは流石にどうかと思いギョーザは止めろと言うのを聞かずにラーメンにもたっぷりニンニクを入れていた。


「あれは飯! デザートは別腹だろ?」


お前は女子か!?


「でもなんで鈴々がマンション見て回るんだよ? 専務さんは仕事が忙しいから仕方ないとしても、普通は結婚相手が見て回るんじゃないのかよ?」


「普通はそうだと思うよ?」


「鈴々は良いのかよ?」


え?





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