専務に仕事をさせるには

専務の後に私もシャワーを浴びバスローブを着、バスルームのドアを開けると話し声が聞える。

そっと声の聞こえる方へ行くと専務がベットに腰掛け電話をしていた。

「ああ、今日は家に帰らないから頼む!太郎はどうしてる?………そうか、ミルクそんなに飲んだのか?………良い、寝てるなら起こさなくて良い。………ああ、頼むよ」


太郎?ミルク… 嘘…専務に子供が居たの…

じゃこんな所に居ないで帰れば良いのに…

専務は電話を切ると私に気付きおいでと手を差し出す。

しかし、私は動かずに居ると専務がベットから立ち上がり私の元まで来てくれる。


リンリン、どうした?と私の顔を伺うように覗き込んでくる。

何も言わずに居ると専務は私を優しく抱きしめてくれた。

専務を待っている人が居るなら帰してあげないと…

でも…なんて言ったら良いのだろう…

私から子供の事を聞いても良いのだろうか?


「…専務…今日は帰りませんか?」


「どうして?明日は一緒にオムレツを食べに行くんだろ?」


「でも…太郎君が…帰った方が良く無いですか?」


「なんだ、さっきの電話を気にしてるのか?それなら気にしなくても良い。最近、太郎の食欲が無かったんだが、今日はミルクも飲んだらしいから心配ない」


「でも…」






< 143 / 216 >

この作品をシェア

pagetop