専務に仕事をさせるには
「ちょっと心配していたが、食欲の無い理由が分かって良かったよ!猫も恋をすると食欲がなくなるらしい」
猫??…
「専務?猫も恋をするとは?」
「うん、太郎が隣に越して来た佐藤さんのチンチラのミミちゃんに恋して食欲が無かったらしいが、今日はミルクと猫缶を少し食べたらしい」
「あの…太郎君とは…猫ですか?
専務は、そうだ猫の太郎だと言う。
犬でもなく猫の太郎ですか?
偏見かもしれないが、太郎っと言ったら犬だろ?
もう少し猫らしい名前は無かったのか!?
それにしても紛らわしい!!
心配したとか、ミルクを飲んだとか、寝てるなら起こさなくて良い?って紛らわしいだろ!?
あまりの馬鹿げた話に私は口を開けて呆けていた。
いや、飼ってるペットが心配なのは馬鹿げた話ではない。
でも、馬鹿げてる!
「私、太郎君って専務の子供かと思いました。だから、こんな所で私と会ってるより早く太郎君のところへ帰った方が良いのではと思って…」
「アホか!?俺に隠し子なんて居るわけ無いだろ!リンリンは俺を疑ったのか?俺はそんなに信用ないのか!?」
眉間に皺を寄せて言う専務にすいませんと小さな声で謝ると、チッと舌打ちをしてお仕置きだと私を抱き抱えてしまった。
「せ、専務!?今日は、今日はダメです!私、嫌ですからね!?絶対に無理!!」
私の抗議は聞き入れて貰えないようで、専務はベットヘ私を下ろすと覚悟しろよとニヤッと笑い私をうつ伏せにした。
嘘!!