専務に仕事をさせるには
結局9時近く迄ベットに居て、私のお腹の音で専務は起きてくれた。
会社に置いてあった専務の車を取りに行き、智也さんのお店に着いてのはランチの時間だった。
テラス席に通され、パラソルの開かれたテーブルに着く。
間もなくしてコック姿の智也さんがワゴンを引き現れた。
「お前ね?せめて来る時間くらい連絡しろよな!?『行くから席空けとけ』って、いつ来るか分からない要のために少ないテーブル席を朝からずっと空けておいたんだぞ!?」
専務は昨日、智也さんに行くから席を空けといてくれとメールしてくれていた様だが、いつ来るか分からない私達の為に智也さんは席を空けといてくれた様だ。
専務は悪いなと言うが、多分少しも悪いと思っていないだろう。
前に来た平日でも朝取り野菜サラダとフワフワオムレツを食べに来るお客で店は混んでいた。
今日だって混む事は推測出来るだろう。現に私達がここについた時もランチのお客で長い列が出来ていた。
今日は日曜日、平日より更に混んでいただろうにテーブルを朝から開けておいてくれたなんて申し訳ない。
私が「すいません…」と謝ると智也さんは「いや、君の為ならいつでも空けとくから良いよ?なんなら、この席は君専用にしてもいいよ?」と微笑んでくれた。
テーブルに置かれたサラダとハヤシライス、私のハヤシライスだけにはフワフワオムレツが乗せられていた。
「おい!俺のにはオムレツ乗って無いぞ!?」
智也さんを睨むように言う専務。
「当たり前だ!通常ハヤシライスにはオムレツは乗せていない!これは鈴々ちゃんだけのスペシャルだ!」