専務に仕事をさせるには

オムレツは朝だけのメニューらしく、私の為に特別にハヤシライスに乗せてくれたそうだ。

ハヤシライスも美味しいがやっぱり智也さんの作るオムレツはフワフワで、とても美味しい。本当にいくつでも食べれそう。


「ところで、今日はどうした?その格好?残業明け…の訳無いよな?」


智也さんはスーツ姿の専務から私へ視線を向ける。

ネクタイこそしていないが、専務はスーツ姿で、秘書の私はGパン、どう見ても残業明けには見えないだろう。


「どうでもいいだろ?お前は仕事しろ!」


専務は智也さんを追い払う様に手を振った。

すると智也さんは笑って、ごゆっくりと言って店の中へ入って行った。

この後は?と言う専務に、


「他には予定は有りませんので、お帰りになられて体を休めて頂いたほうが宜しいかと?」


昨日の様子からして、専務も随分疲れているだろう。

副社長の件や後継者として、これから、もっと専務の仕事も増えてくる。

それに、結婚の準備もしなくてはいけないたろう。

休める時に体を休めて貰った方が良い。

しかし、専務は見るからに機嫌が悪くなった様だ。


「リンリンは、俺と居るのがそんなに嫌か?」

眉間にシワを寄せて睨むように言う専務。


「え?い、嫌じゃないですよ?でも、専務疲れて居るみたいですし…専務も色々やりた事有りますよね?」


結婚の準備とか?


「俺は疲れてない。もし、疲れているように見えるならリンリンが、カラダで癒やしてくれ!それに俺のやりたい事は1つだ!」


専務はニヤッと笑って


「リンリンが癒やしてくれたら、俺の疲れが取れるのと、俺の遣りたい事が叶う、一石二鳥だな?」





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