専務に仕事をさせるには
「今野さん、私が居ないからって美美ちゃんをいじめちゃダメですよ!」
「相談に乗るだけで、私は、イジメたりはしない」と言う副社長。
「あっ美美ちゃんが今野さんをイジメるのか?」とミカさんは笑う。
そんなミカさんを副社長は「おい!」と言って睨み、ミカさんは「ごめんなさい…」と肩を竦めた。
副社長は予定がつき次第連絡をくれると言って帰って行った。
今日もいつも通り、社長室と専務室を掃除する。
あ〜眠い…
今日、社長は会長に付いて病院に行く為、午後からの出勤する事になっている。
掃除終わったら、眠気覚ましにコーヒーでも飲もう。
副社長とグレイスで会ってから一週間が過ぎても、副社長からはなんの連絡はない。
私の体も限界にきている。だからと言って、私から連絡を取ることは出来ない。
副社長の個人的な連絡先を知ってる訳でもないし、会社に電話を掛ければ、秘書の鈴木さんにバレる恐れがある。
いつになったら、連絡をくれるのかな?
「誰の連絡を待ってるって?」
背後から聞こえて来た声に驚き振り返ると専務が居た。
「専務!?いつお帰りに?」
「昨夜帰って来た。で、誰の連絡を待ってるんだ?俺は毎日連絡をしていたけどな!?誰かさんは無視していたけど!?」
「アハハ…色々忙しくて…」
「ああ、お袋から聞いた。色々頑張ってたんだってな?」
専務は私を抱き寄せ、逢いたかったと優しいキスを落としてくれる。
私も逢いたかったです。
「リンリン、痩せたな?随分無理していたんじゃないか?」
「いいえ、私に出来る事をしていただけです」
そう…私に出来る事を…