専務に仕事をさせるには
ちょっと言い過ぎたかな…
でも、私の事何も知らないのに、簡単に家族や社員を見捨てる様な事を言って欲しくない。
あんなに自社の商品に自信も情熱も持っている人なんだから…
光永さんには光永さんの人生が有る様に私には私の人生が有る。
私の人生に光永さんは居ない。
私なんかの為に自分を見失わないで欲しい…
さーて気分転換に美容室に行こう。
美容室でカラーリングをして、毛先を切って少し巻いてもらう。
少し明るくしただけなのに自分が随分変わったように感じる。
たったこれだけの事で気分が晴れてテンション上がるなんて、ある意味女ってチョロいよね?
女の私が言うのも何だけど…ウフフフ
その後ネイルもドレスに合わせてパープルのグラデーションにラインストーンを付けてもらう。
店の外に出るとワゴン車が目の前に止まり、後部のスライドドアが開く。
「渉ナイスタイミング!」
「おっ気合入ってるじゃん?」
「そろそろ決めたいからね?」
後部座席で持って来てもらったドレスに着替えて出勤する準備をする。
「で、渉君プレゼントわ?」
「はいはい、プレゼント」と渉は助手席に置いてあった紙袋を渡してくれる。紙袋の中には高級ブランドバッグ。
「クー流石渉、センス良いじゃん?ってこれまさか本物?」
「勿論!今時の大学生は金持ってるからね?その位のブランドバッグ持ってるぜ?」
マジか…
美容室に向かう途中副社長から電話が掛かって来た。
今夜、出勤前に会えないかと。
副社長に承諾した後、渉に連絡を入れ迎えに来てくれる様に頼んでおいたのだ。
「でも、勿体無いね?ブランド物なんて」
「まぁ上手く行けばそれだけの価値があるって事だよ」