専務に仕事をさせるには

18時50分

副社長との約束は19時。

そろそろ時間だ。

「このバッグの為にも頑張ってきますか?じゃ、後は宜しくね?」

渉の車を降りタクシーに乗り換える。

待ち合わせ場所は銀座。グレイスの近くのお寿司屋さん。

タクシーが店の前に到着すると副社長が迎えてくれた。

「お待たせしてすみません」

「いや、私も今来た所だ」

嘘、30分も前から待ってたじゃない?

私は1時間前から少し離れた所で渉の車から見ていた。

もしかしたらここで、ララ・モーレの宮本と会うのではないかと。

でも誰も現れず、待ち合わせ時間になったので、私はタクシーに乗り換えて来た。

「じゃ入ろうか?」

私は、はいと返事をして副社長の後から店に入るとカウンター席に座り思わず店内を見渡す。

ぅわー高そう…

「あの… ここ高いですよね?」と小声で副社長に聞く。

副社長は私に好きな物頼んでいいからと言って、そして自分はいつものでとお店の人に頼むと直に日本酒が運ばれて来た。

「今野さん、こちらへはララ・モーレの方ともいらっしゃった事有るんですか?」

「なんでそんな事聞く?」

副社長は冷たく鋭い視線を向ける。

「だってぇー今野さんララ・モーレを紹介しても良いって言ったじゃないですか?だったら直接ララ・モーレの人に会いたいなぁと思ってぇ色々便宜を図ってもらいたいし〜」

「便宜を図って貰いたい…それならこの後も付き合うか?」

この後…って…

「勿論付き合いますよ❣ってか同伴してくれるんですよね?」

「同伴か…仕方ない金落としてやるよ!だが、その前に付きあえよ?」

金落としてやるよ、っか…嫌な男だわ!

だったらじゃせいぜい落としてもらいましょうか?

お世話になってる津寄与ママや大ママの為にも売上協力してもらいますよ!

でも、その前って…何処に行くのかな?

まさか枕営業…





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