専務に仕事をさせるには
副社長の発した言葉から寂しさを感じるのはなぜだろう…
もともとあまりお喋りではない副社長だが、その後も特に楽しむでも無く、ただ黙って飲んで居た。
何かを考えているのか、お姉さん達が話しかけても上の空。
副社長の耳には何も聞こえていない様。
まるで私達は見えなくて、ひとりで飲んでるみたいだった。
店は閉店時間になり私は副社長を見送るの為、一緒に店を出ると副社長はエレベーターの上に上がるボタンを押した。
えっ?
この上にある店は会員制の… SMクラブ。
「今から人に会うんだけど君にも紹介しよう」と副社長は言うと到着したエレベーターに乗り込み、立ち竦む私に来ないのかと聞く。
副社長にそんな趣味が合ったなんて…
でもどうしよう…
「君にはチャンスじゃないのか?」
どうしよう…何が待っているのか未知の世界で怖い。
「………」
でも、私はまだなにも掴んでいない…
副社長はララ・モーレを紹介してくれると言っていた。
もしかしたら、今から会う人ってララ・モーレの宮本かも知れない。
だったら…私のする事は決まってる。
「喜んでご一緒します」
私は微笑んでエレベーターに乗り込んだ。