専務に仕事をさせるには

ドジった…


「この忙しいって言うのに何やってるんだ!?」


もうすぐ行われる創立50周年の祝典と専務の後継者としてのお披露目パーティーの準備で今はとても忙しい事は分かっている。


「誰も探しに来てくれなんて頼んでません!」


「なに!?」


「それに私退職届送りましたよね?」


「送られて来た退職届は要が破り捨てました」と言う鶴見室長は苦笑している。


はぁ!? 破り捨てた? 何してくれてるのよ!?

私が専務を睨みつけると


「当たり前だろ!? 何も言わずに姿消しやがって! なんだマリッジブルーってやつか? まだ準備も進んでいないのにありえないだろ!?」


「なんで関係ない私がマリッジブルーなんですか!?」


花嫁でもない私がマリッジブルーになる訳無いじゃない!

馬鹿じゃないの!?


「関係ないってどういうことだよ!?」


「関係ないから関係無いって言うです!!」


私はフン!と顔を背ける。


「はぁ!? 結婚する事に反対なのかよ!?」


「私は専務の結婚に反対する立場じゃありません!」


目頭が熱くなり涙が溢れてくる。

やだ泣きたくないのに…


「瀬戸さん? もしかして何か誤解してませんか?」と、鶴見室長が心配する様に聞く。


私は涙を拭いながら鶴見室長の顔を見る。


誤解? なにを?





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