専務に仕事をさせるには

翌朝、私は専務の腕の中に居た。


「あの…そろそろ離してくれませんか?」


「ダメだ! また逃げられては困る」


「もう逃げませんから…」


あれから何度も愛しあい私達は一睡もしていない。


「中居さんが朝食持って来ますよ?」


専務は仕方ないなと言って私を解放してくれた。

私達はシャワーを浴び部屋に運ばれた朝食を食べて居た。


「鶴見室長も昨夜は泊まられたんですよね?」


「ああ、隣の部屋が空いていたからな」


なんだ、だったら朝食一緒に食べれば良かったのに


「食事が済んだら直ぐ帰られんですよね?」


「ああ、午後から大事な会食が入ってるからすぐに経つ、支度急げよ?」


「えっ!? 私もですか?」


当たり前だろ!?と専務に睨まれてしまった。


だって、あと一泊する予定だったんだもん…


不貞腐れていると専務は今度はふたりでゆっくり来よう?と言ってくれた。

果たされる事のない約束でも、専務がそう言ってくれるだけで私は幸せ。


「ここは子宝の湯らしいからな? そのお陰で昨夜の俺の☒☒☒は凛凛だったしな?」

いや、あなたはそんなの関係なくいつも凛凛ですよ?

でもここ子宝の湯だったんだ?

温泉の効能なんて見ていなかったな…

専務は俺の☒☒☒はリンリンに凛凛と言って笑っている。

アホ!


私達は帰るべく鶴見室長の運転する車に乗り込んだ。


「あの… 私の退職届は受理されていないという事は、私無断欠勤って事ですよね? じゃ結局クビですよね?…」


「っな訳あるか!? 有給扱いになってる。 しかし社長には説明に行かなきゃな? 俺も昨日は会議をすっぽかしたから社長に事情を説明にいかなきゃならない。 このまま一緒に社長の所へ行くぞ?」


そっか… 社長にちゃんと説明しないと駄目だよね…

こんな事になってしまって、社長は許してくれるだろうか…

そして、私の願いを聞き入れてくれるだろうか…





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