専務に仕事をさせるには

アルヴェルトこと、アルヴェルト・マルディーニ29歳。プロフィールによると6歳から17歳までモデルとして日本で仕事をした経験あり、日本が第二の母国と言うほど日本が好きで、日本食が好きで朝食には味噌汁が欠かせないほど好きだそうだ。

その為、今回の会食場所は会長のご贔屓店を使わせてもらった。

「やっぱり、私も外でアルヴェルトを待っていた方が…」

社長と専務、そして私の3人は女将に案内された部屋で、アルヴェルトを待っていた。

「鶴見が待っているんだからリンリンまで出迎えなくても良いさ」

社長と一緒に来た室長が、もう直ぐ到着予定のアルヴェルトを出迎える為店先で待ってくれている。

だが、室長は伊語は話せない。

大丈夫だろうか…

「鈴々ちゃんを待たせたくないなら、要が外で待っていればいいのよ?伊語話せるんだし」

専務に社長の冷たい視線が向けられる。

部屋には上座に2人下座に2人、4人分の食事の準備がされている。

勿論、上座はアルヴェルトとアルヴェルトに同行した仕事のパートナーが座る。

そして下座は社長と私が座って、私の側にはずっと私の手を握る専務が居る。

いいかげん離してと言っても離してくれず、車の中からずっとなのだ。

ここに入る時も女将に「あらあら仲が宜しいのね?」と笑われた。

良い歳した大人が、これじゃバカカップルだ…

社長に私達の仲を報告し、許しも得ているのだから、誰にも気兼ねは要らないというところらしい。

手を握った私が馬鹿だった…

社長にはあなたも大変ね?と笑われ、終いにはちゃんと教育してね?とまで言われた。

社長、この人あなたの息子ですけど!?

あれ?いま社長、私の事…鈴々ちゃんと言いました?

「今日は私と鈴々ちゃんふたりで良いのよ?でも、要がどうしてもって言うから同席させたんじゃない?」

ほらっまた?





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