専務に仕事をさせるには
うちの社は通常は9時から勤務となっている。
まだ誰も居ないであろう16階にある秘書室を一応ノックをすると返事があり中に入るとすでに秘書室長の鶴見さんがパソコンに向かってもう仕事をしていた。
「おはようございます」
「おはようございます。 瀬戸さん早いですね?」
「鶴見室長こそ随分お早いですね?」
「私は佐世保常務の件でやらなくては行けない事が有りますから」
ああ、例の件ですか?
「その両手に抱えている物は?」
「あっこれは新聞や雑誌を買い揃えてきたんです。 専務が何を好まれるかまだ分からないので片っ端から買ったらこんなに多くなってしまって…」
「フッあなたは…」
あれ?
今、鶴見さん笑いました?
気のせいかな?
鶴見さんは表情を変えない事で社内でも有名な人。
社員の中にはポーカーフェイスで何を考えているか分からないと言う人もいる。
「机はその机をロッカーは机の後の左側、机の上のパソコンもあなた専用になっています。 バスワードは複雑に登録して少しでも席を離れる時はロックを掛けるように」
「あのトイレの時もですか?」
「当然です! 私の事も信用しないでください!」