専務に仕事をさせるには

「えっー!! 鶴見室長の事も信用しないで私どうやって生きていけばいいんですか!?」


「私には妻も子もいます。 あなたと生きて行くつもりは微塵もありませんが?」


もう言葉の綾でしょ!?


「そうじゃなくて! 私、秘書なんてやった事ないんです。だから何も分からないし、鶴見室長にご指導頂かないと…」


「勿論、一通りの事は教えます。 ただあなたが信じてついて行くのは専務という事です」


そういうことですか?


  心得 1、専務だけを信じろ。


「それから、どこでもある事ですが足の引っ張り合いは重役達だけでは無いと、言うことを覚えておいて下さい」


「どういう事でしょう?」


「おいおい分かっていくでしょ?」


鶴見さんに鍵を貰い18階に向かう。


エレベーターを降り右手が昨日行った社長室。

左手が副社長室と専務室。

常務達の部屋は16階の秘書室の奥にある。

あれ? そう言えばいつも副社長もプレゼンには顔は出さないな…

どんな人かな?

あまり噂は聞かないけど、確か社長の遠縁に当たる人だとか…

後で重役達の事も調べて勉強しとかなきゃね!


専務室の部屋に繫がる前室の机に鶴見室長に渡されたファイルや買って来た新聞や雑誌を置く。

そして専務室の鍵を開け部屋の掃除をする。

部屋には大きなどっしりとした机と応接セットそれと書棚があるだけ。

全然使われていない様子の部屋。

専務の机に買って来た新聞や雑誌を並べて置く。


なんか殺風景だな?

花でも生けて置こうかな?





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