専務に仕事をさせるには
「すいません。 本当にすいません。 本当に、ご迷惑をお掛けいたしました」
私は何度も清水さんに謝り頭を下げた。
清水さんが部屋をでていくと私は専務の居る寝室に戻る。
「どういうつもりですか!?」
専務は私からの着信を見て必ずホテルに迎えに来るだろうから少し驚かそうとバスルームで水に浸かり身体を冷して居たという。
そして部屋のベルが鳴ってからベットに横たわって死んだふりをして居たと言う。
「リンリン、俺の演技凄かっただろ?」
何を考えてるの…
私がどれだけ心配したと思ってるの…
本当に死んじゃうと思ったんだから…
ホテルの人達にまで迷惑掛けて…
もう…
パッシン!!
私は専務の頬を叩いた。
「何考えてるの!? 私をからかってそんなに楽しいの!?」
「リンリン…」
「私には無理… あなたを教育するなんて無理! クビになる前にこちらから辞めます!!」
私は部屋を出ようとドアへ向う。
すると後から抱きしめられ私の肩に専務は頭を乗せ
「ごめん… 君が秘書以上の関係にはならないって言うから悔しかった… いや違う… 寂しかった」
専務…
「あんなに俺の腕の中で幸せそうにしていたのに君は二度と関係をもたないって…」
「ええ。 私は専務の秘書です。 あなたの周りに居るような都合のいい女にはなれません!」
「じゃ都合のいい女じゃ無くて本当の女になれよ?」
「それは愛人と言う事ですか?」
「おれは独身だし、愛人と言うのとはちょっと違うだろ?」
そうね?
愛人とは読んで字の如く多少なりとも愛があるでしょうから!
でもあなたは私を愛しては居ない。
手に入りそうだった玩具が入らなくて駄々をこねただけ。
それならば…
「……では、他の女性とは一切手を切ると約束して頂けますか?」
「分かった。君以外の女とは手を切る」
「それから二度とこんなイタズラをしない事!」
「約束する。他人に迷惑はかけない」
他人には迷惑をかけないと、約束するなんて
フッ… まるで子供ね?