専務に仕事をさせるには
そんな私に気付く事無く仲居さんが中へ声を掛ける。
「お連れ様が参りました」
するとすぐに襖が開き綺麗な和服美人が現れた。
その女性は「いらっしゃいませ」と微笑む。
「女将さんまた父がご迷惑を?」
「いえいえ、会長がお元気なのはなによりですよ」と笑いお料理を運ばせますねと部屋を離れて行った。
すでに席に着いていた人は社内報で見た事のある会長だった。
「お父さん! 女将さんに迷惑をかけちゃダメでしょ!?」と社長は言って会長の隣に座る。
専務は「エロジィジィが!?」と呟く。
あら? あなたも負けてないと思いますが?
「おー要、久しぶりじゃな? 何年ぶりじゃ?」
「正月に顔見せたと思いますが?」
専務は表情を変えること無く会長の前の席に胡座をかいて座る。
そして私は入口横に正座をして控える。
「ん? そこのお嬢さんは?」と会長が私を見る。
「今日から要の秘書になった瀬戸さんよ」と社長が紹介をしてくれる。
「瀬戸と申します」と一礼する。