専務に仕事をさせるには
緊張しながらも普段食べる事のない豪華な会席料理を口に運ぶ。
勿論、私は味など味わえることなど出来ず、ただ次の料理を出す為に空いた器を下げる中居さんの為に私は料理を口へ運び器を空にする。
本当ならどんなに美味しいのか…
ああ… 勿体無い。
「要、お前いくつになった?」
「33です」
会長の問いかけにぶっきらぼうに答える専務。
へぇー専務って33なんだ?
そう言えば私、専務の事まだ何も知らないなぁ?
鶴見室長から専務についての資料ファイルを貰ったけど、まだ目を通していない。
「ワシの所にいくつも縁談の話が来ているが一度くらい見合いしてみる気は無いか? ワシがお前の歳の時にはもう百合子が居たぞ! ワシに早く曾孫を抱かせてくれ」
専務は会長の話に大きな溜息をつく。
「じぃーさんに曾孫を抱かせるだけで良いなら別に見合いなどしなくても相手くらいいくらても自分で探せる。 だが俺はじぃーさん見たいに愛人との間に子供を作ったりしない」
「要! 口が過ぎるわよ!!」
専務の言葉を制したのは社長だった。
「フン! それで今、大変な事になってるんだろ? 別に俺には関係ないけどな!?」
えっ? 社長に腹違いの弟か妹が居るという事?
ちょっとそんな話一般社員の私が居る前でしないでよ!
どうしたら良いのか分かんないじゃん!
ああ… 凄く気まず…
少し険悪な空気な中なんとか食事は終わり会長は迎えの車で帰って行かれた。