専務に仕事をさせるには
私と専務は社長を迎えに来ていた車に乗っていた。
鶴見室長は助手席に座り、後部座席には社長と専務そしてその間に身を小さくして私が…
そりゃー位置的に私がこの席に座るのは当然かもしれない。同じ秘書でも室長より体の小さい私が後部座席に座ったほうが社長や専務が窮屈では無いだろう。
でも、さっきの話を聞いては気まずい。
「悪いが途中ホテルで俺を下ろしてくれ」
え? 専務なにか予定が入って居るのだろのだろうか?
私が室長から聞いている限りでは今日はまだ予定は入っていなかった。
「専務? なにかご予定でも?」
専務が運転手にホテルへと告げるのを聞いて私は専務に予定を聞いてみた。
「いや、疲れたホテルへ戻って寝る」
はぁ!? なんですと!!??
疲れたのはこっちだ!!
散々心配かけて、その後私の体がクタクタになるまで抱いて、そして会長と社長との会食に同席。
終いには会長の隠し子の話しまで聞かされて険悪な空気の中なんとか平常心を保って居たんだよ!?
それなのに仕事もしないで疲れただと!?
巫山戯ないで頂きたい!!
「1つお聞きしてよろしいでしょう?」
「ん?」
「ホテルのあの部屋は専務個人でお借りしているのでしょうか?」
「いや! 会社でリザーブしている」
「でしたらホテルは出て頂けますか!? 今朝の様なホテルに迷惑を掛けては恥ずかしいですから」
「要!? あなたホテルで何しての?」
社長は驚いて声を上げる。
「別に大した事はしていない! それにもう他人には迷惑を掛けないと約束しただろ?」
「はい、約束して頂きました。 しかし、私は恥ずかしくて専務をホテル迎えに行く事は出来ません。 ご実家が有るのですからそちらへお戻りになって頂いた方が私は助かります」
すると社長もそうね家に帰って来なさいと言う。