専務に仕事をさせるには

1時間程してコーヒーを淹れ専務室へ戻ると部屋には専務の姿は無かった。

私が先程、専務のお付き合いした女性の連絡先を書いてと言って置いた紙は白紙のままだった。


「どうして何も書いてないのよ!?」


すると隣接する扉が開き専務が出て来た。


「やっと帰ってきたか?」


「帰ってきたかじゃないです!! どうして書いて無いんですか!?」


「それでは書ききれない」


はぁ?… 書ききれないって、どれだけ居るの??


専務は私に分厚い手帳を差し出した。


「これは?」


「そこに皆んな書いてあるよ」


手帳を開くと名前、携帯番号、勤務先、スリーサイズがご丁寧に書いてあった。

ざっと見ただけでも200人は下らない。


こんなに…


「まぁ関係を持ったのは全員では無いけど覚えてないんだよね! 誰と寝たかは」


そりゃーこれだけ居たら覚えてる方凄いわ!


「これ以上増える事は?」


「ないよ! 俺マメだから誕生日にプレゼントする為に皆んな控えておくんだよね! だから絶対書き漏れはない! 断言出来るよ」


あぁそうですか…

書き漏れがなくて助かります。

これだけの人数ひとりで処理出来るか不安だ…


「専務、勿論携帯番号は皆さんにお知らせしてますよね?」


「ああ、携帯ね?」


専務はポケットから携帯電話を2台出した。


やっぱり2台持ちですか?


「これが主で、これは女友達、それからこれは会社から持たされてる物」


専務はそう言うと、机の引き出しからもう1台携帯電話を出した。


なぜ会社からのは持たない?

まぁ聞かなくても分かるから聞かないけど!





< 58 / 216 >

この作品をシェア

pagetop