専務に仕事をさせるには
専務が帰った後、私はもう一度社長室へ向った。
専務の手帳を持って。
「瀬戸さん凄いわね? もうあの子からそんな手帳を預かるなんて? ねぇ私にも見せて?」
社長は楽しそうに言う。
「いえ、これは社長でもお見せ出来ません。 個人情報になりますし、もし、問題が起きた時に私の一存で動いた事にしたいので」
「へぇーあなたの一存ね?」
「はい!」
「で、一存で動くのにどうして私の所へ手帳を持って来たの?」
「今夜から女性関係の処理に掛かりたいと思いますが、」
「それは慰謝料を用意して欲しいという事ですか?」
「もしかするとそういう事になるかも分かりません。
出来るだけそれは避けたいと思いますが」
慰謝料と言う事になるとこれだけの人数莫大な金額になるだろう。
それに慰謝料を受け取っても、味をしめてまた専務に近づいて来る人が居るかもしれない。
「取り敢えず話を聞いて来ようと思いますが、この中の人達が働くお店は高級クラブばかりで一般社員のお給料では行くことが出来ません。それで」
私が話を言い終わる前に社長は鶴見さんを呼び、鶴見さんに私に付いて行く様に言う。
「いえ、これは私の仕事で鶴見室長の手をわずらわす訳には行きません!」
「では、請求書を鶴見宛に送る様にしなさい」
「有難うございます」