専務に仕事をさせるには

「いっらっしゃい、まーせー」


ピンクパンティー、ニューハーフのお店。

迎えてくれたのはショートヘアーの可愛い女の子。

とても元は男の子… 男性だなんて思えない。

もう処理済みなのかな?


お店の3つあるボックスの真ん中の席に案内される。


「私チルチルでーす! お客さん、うちの店初めて…ですよね?」


「うん、そう。 烏龍茶いただける?」


「はーい! ウーロンハイお願いしまーす!」


チルチルさんがカウターに向って言う。


「あっダメダメ! 烏龍茶、烏龍茶! 烏龍茶をお願い。 今日は飲めないの…」


「えーそうなんですか?」


「うん、でもあなたは遠慮しないで飲んで!」


「じゃ、私水割りを頂きまーす」


「どうぞ、ねぇ? 久隆さんってお客さん知ってる? ここの常連さんらしいんだけど?」


「久隆さん? んー… 聞いた事あるような?…無いような…」


チルチルちゃんは顎に右手人差し指を当て考える。


「それって要ちゃんの事?」


烏龍茶と水割りを持って来たニューハーフと言うよりオカマって言う方が正しい人が言う。


「ええ、そう。その人よ!」


「なんだママの彼か?」チルチルちゃんが言う。


ママの彼?…


その時入り口のドアが開いてこれまた酷いオカマが入ってきた。


「あっママおかえりなさ~い」


「あら? 新規のお客様?」


タバコを買いに行っていた様で手にはセッターとメビウスのカートンを持っている。


「ママの彼の事が聞きたいんですって?」


彼、いや彼女? いや… どっちか分からないけど、その人は私を見て一瞬目つきが変わった。


「あなた興信所の人? 私と要ちゃんの事を探ってるんでしょー? ヤーねー ホント、いけず〜」


あはは… 

いけず…って…





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