専務に仕事をさせるには

私は、一気に飲み干すと「あら素敵ー」とチルチルちゃんが空いたグラスに水割りを作ってくれる。


「で、久隆とは…」


「勿論、裸の付き合いよ! ウフフ ふたりで温泉にも行って一緒に入ったわね! 私の家にはお泊り用に歯ブラシと着替えが置いてあるわよ」


一緒に温泉に入った?…

ママの部屋に泊まった?…


「要ちゃんがうちに来る時はいつもカチカチで来るから、私、体がもたないって言うんだけど? 私に触られると気持ちいいって言うのよねー? お前はその辺の奴より上手いってウフフ。 だから私もつい頑張っちゃうの」


「キャー! ママいやらしーわ」とチルチルちゃんが顔を赤らめている。


専務が両刀だったなんて… 


恭子ママは『要ちゃんは誰でも寝る人では無いと思う』って言っていたけど、普通の女性では無くて男の人が好きだったの?…

じゃ… どうして、私を抱いたの?

私の体を綺麗だって何度も言って抱いたのはなぜ?

女性の体が好きなんじゃないの?


グラスの中の琥珀色を自分の口へと運ぶ。


「瀬戸ちゃん、あなた強いわね?」


グラスの中で氷がカランと虚しい音を立てる。

そして私はグラスをチルチルちゃんへ渡す。


「瀬戸ちゃん大丈夫?」


「全然大丈夫です」


この位大丈夫! いつもはもっと飲んでる。


「瀬戸ちゃん、もうやめたほうがいいわ」


「らい…りょーぅ…ぷ…」


「瀬戸ちゃん…」





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