専務に仕事をさせるには
「専務、これどう思います? よく似てますよね?」
「そうだね? でもリンリンの方が良い形してるから別物に見えるよ!」
いつの間にか移動していた専務は私の後ろから抱きつき胸を触る。
「ちょっと何してるんですか!?」
私は専務の腕を叩き抗議する。
「勤務中ですよ!」
「まだ、9時前だ! 勤務時間前だよ? キスする時間くらい有るだろ?」
専務は私を抱き寄せてキスをする。
私も専務の首へ腕を回しキスに応えると専務は少し驚いたのか唇の動きを一瞬止めたが、また直に再開し口内へ舌を侵入させて来た。
その時ドアのノックが聞こえた。
トントン!
私は直ぐに専務から離れ「どうぞ」と返事をする。
すると鶴見室長が入って来た。
「専務、以前お話をしていましたこちらのファイルに目を通して頂けますか?」
鶴見室長はファイルを専務へと差し出す。
しかし専務はそれを受け取らず
「やだ! 今日は仕事の予定は入っていないはずだ!」
ええ、その通り予定は今の所なにひとつ入ってませんよ!
昨日は私が無理やり入れたけど、今日も明日も明後日も入ってません。
でも、仕事が有るならやって頂かないと!
「要!! いい加減に始めろよ!」と鶴見室長が声を荒げて言う。
えっ? 今、要って呼びました?
鶴見室長と専務ってどんな関係?
「俺は剛士がどうしてもって言うから帰って来ただけで、まだやるとは言って居ない!」
「とにかくこのファイルに目を通してくれ!」
「やだ!」
「要!! 時間がそう無い!」
鶴見室長と、専務がなんの話をしているのか私には全く分からない。
でも、鶴見室長は私に自分の仕える専務を信じろと言った。
では、鶴見室長は仕える社長を信じている筈…
鶴見室長が今、専務に頼んでいる事は社長の為、会社の為の筈。
なら、私がする事は決まっている。