専務に仕事をさせるには

「瀬戸さん? 要の事はどう思ってるの? 会社や社長のためだけにセフレになったの?」


「………」


「鶴見!! 俺はセフレじゃ無いって言ってるだろ!?」


「ヘタレのお前には聞いてない!」


「なんで俺がヘタレ何だよ!?」


「好きな女に面と向かって好きとも愛してるとも言えない奴はヘタレだろ!?」


「ぅ……」専務は言葉を詰まらせた。


「鶴見室長、違うんです… 専務にはちゃんと好きな人が居るんです」


「リンリン? 恭子ママの事なら」


「恭子ママとそんな関係じゃない事は分かっています」


多分、他のホステスさんともそういう関係では無いだろう。


「むしろ恭子ママだったら、なんとでも出来たんです… ただの体だけの関係なら…」


私は探偵をしてる渉に頼んでブローチ型の盗聴器を借り襟に付けて店へ乗り込んだ。

恭子ママが専務と体の関係があるなら話を録音して後で話が拗れた時に使えると思ったからだ。


「でも、雅ママは無理です… 専務がオカマが好きなら私にはどうすることも出来ない… 専務に相応しい人が現れても、雅ママの事は忘れられませんよね?」


「リンリン? 何を言ってるんだ?… 言ってる意味が分からない。 雅ママって…」


「ププッ プルプルッ 要、雅人だよ! プップアハハハ」


鶴見室長? なにがそんなに可笑しいの?


「リンリン、雅人の店に行ったのか!? どうして!? 手帳には雅人の名前は書いて無かっただろ?」


「雅人? え? 雅人って雅ママの事ですか?」


鶴見室長が笑いながら頷く。


「手帳にはお店の名前が書いて有ったから…」


「で、何を言われた?」


専務は驚きと困惑の顔で聞く。


「裸の付き合いよって… ふたりで温泉にも行って一緒に入った事も有るって、雅ママの家にはお泊り用に歯ブラシと着替えが置いてあるって…」


「なっ…」


「専務が雅ママの家に来る時はいつもカチカチで来るから体がもたないって… 後は…」





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