専務に仕事をさせるには

「後はなんだ!?」


「随分飲んだみたいで… 酔っぱらって…」


「お前寝たのか!?」


専務の言葉に頷くと鶴見室長が驚いて聞いた。


「雅人と寝たの??」


「いや… 雅ママは専務の事が好きだって言っていたから、女性には興味無いと思うし、家まで送ってくれたらしいから、多分それは無いと思うんですけど… 朝起きたらいつも通りの格好でベットの下には大きなムームーが置いてあって、私それを着て帰って来たらしいんです…ですから…」


いまいち話が読めない鶴見室長に専務が話を付け加えた。


「こいつ酔っ払うとどこでも裸になって寝てしまうんだよ」


「マジで?」


あはは…と苦笑いするしかない私。


専務は何処かに電話を掛けていた様で

「チクショッ!? 彼奴俺だと分かってて着信拒否してやがる! 剛士行くぞ!!」


「何処に?」


「雅人の店に決まってるだろ!!」


「俺は行かない。 バス! 絶対にバス!」


鶴見室長は凄く怯えた顔をする。


「俺が暴力沙汰で警察に捕まっても良いのかよ? 会社の名前が出る事になるぞ? そうなったら困るのはお前だぞ!? マスコミ関係の対応に追われるからな!?」


「脅しかよ…」


いいから行くぞ!と上着を持って出て行く専務に仕方なく付いて行く鶴見室長。


「ちょっちょっと! 私も行く!」


何が何だか分からず私も慌てて付いて行く。


「血が頭に登ってる要の運転は危ない!」と言う鶴見室長の運転で専務の車に乗り、疑問に思っていることを私は聞いた。


「あの? 専務と鶴見室長は仕事の関係以上の関係ですよね?」


「ああ、ガキの頃からのな!」と助手席に座る専務は話をしだした。





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