専務に仕事をさせるには
それは探りというやつですか?
私は専務と鶴見室長の話を聞いて渉に連絡を入れた。
渉も初めは依頼内容は話せないと言っていたが私が専務と鶴見室長の話を聞いた事を伝えるとそこまで知っているならと話してくれた。
それは副社長がライバル会社にうちの情報を数年前から流して意図的に株価を下げそしてうちの会社の株を買い占めに掛かっていたと言うこと。
だが、2年ほど前からはその株を内密に少しつづ切り売りに出していると言う。
そして最近はライバル会社にうちの開発部員を数十人一度に売り渡そうとしているふしがあると。
そんな事されてはうちの会社は潰れてしまう。
渉が言うには初めは乗っ取るつもりだったが専務が帰って来て、切れ者の専務が後を継ぐ事になれば乗っ取るのは難しいと思ったんだろうと言う。
専務が切れ者だと知ってる副社長も相当な人だと思う。
まぁ2年もあちらの会社が手放さないと聞けば誰でも専務が切れ者なのは分かるだろうが…
だが、副社長がそのライバル会社と会っている決定的な証拠がおさえれないと言う。
渉にしっぽを掴ませないとは相当用心深い人なのだろう。
「そうなんですよね? 私もあの手この手と使って出社はして貰ってるんですけど、何も仕事しないんですよ? だから私も仕事無くて暇なんです。鈴木先輩、どうしたらいいですか? 今日だって1日グラビアアイドルの写真集見てたし…」
鈴木さんに泣きついて見る。
「社長からは何も言われてないのかしら? 内密な仕事を与えられたとか?」
「全然です!」私は右手を顔の前で大きく振る。
「社長も諦めているんですかね? 取り敢えず他の重役達の手前出社してくれればいいって感じで社長も息子可愛さのただの母親なんですね?」
鈴木さんは私の話を聞いて首を傾げていた。
「こないだの佐世保常務の件だって、あっ」
私はしまったというように口に手を当てる。