この広い世界で、2度目の初恋を
「私は、添田七海です」
なんとなく、廊下に正座をして、頭を下げる。
「七海先輩って、律儀っすね…」
「え?」
「いや、後輩に頭下げるとか、真面目だな…と。噂とは全然違うし」
「噂……」
って、あぁ……。
私と沖田先生との噂…だよね。
初めて梶くんと会った時も、私の事ビッチって呼んでたし…。
前の私なら、それだけでこの人とは近づかないようにしようとか、そんな噂話に乗っかる人なんて…って、遠ざけてた。
だけど、私の傍には樹くんがいるから…。
だから、前よりも噂の事も気にならなくなった。
「あっ……俺、失礼なこと言って…スンマセン!本当、何も考えて無かった…本当スンマセン」
ビシッと手を横につけて頭を下げる舵くんに、私は慌てて顔を上げさせた。