久遠の愛と約束を

私の言葉で車内はぐっと静かになってしまった。



葵も遥亮さんも口を噤んでしまって、私はどうしていいかわからなく同じように黙った。



「まぁ…紘那ちゃんの言い分もわからなくはないかな。
事を大きくしたところで辛くなるのは君たちだからね」



静かになった車内で遥亮さんは冷静な声で静寂を破った。



すると、葵は運転席に座る遥亮さんの肩をぐっと掴んだ。




「それでも、これはっ…」


「葵、今大切なのは園田って奴を辞めさせることじゃなくて紘那ちゃんを守ることなんじゃないか?

…とりあえず病院いこっか。」





まだ何かを言いたそうにしていた遥亮さんはエンジンをかけて、近くにある総合病院へと車を走らせた。
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