久遠の愛と約束を
「わたしのしたことは許されないことだし、身体だけじゃなくて心まで傷つけてしまったから…
でも、今は奥田さんの気持ち少しはわかるって…そう伝えたかったの」
ぎこちない笑みだけど、今までの菅野さんの笑顔よりもこっちの方が彼女にはなぜかしっくりきた。
「加藤さんも…ごめんなさい…
貴方も苦しかった…よね」
「あたしは、べ、別に…」
「二人みたいに人を思う気持ち…わたしにもいつかわかる日がくると、いいな…」
それ以上、何も言わずに菅野さんは私たちの前から去っていった。
「あの子…」
「え?」
遠くなっていく菅野さんの背中を見ながら、葵はボソリと呟いた。
「菅野さん、変わったね。」
「うん、そうだね…」
あの時、私を殴った人物と同じとは思えなかった。
やつれているように見えたけど、顔つきも優しくなったし、恐怖も感じられなかった。
「きっと…出会った友達が…」
「かもね」
乾いた目元を擦った葵は急に元気になって、私は文化祭でイケメン探しへと付き合わされることになった。